今の地球環境を守るために温暖化、オゾン層破壊、大気汚染、水質汚染、水不足、森林破壊などの環境汚染問題については頻繁に提起されますが、ところでその環境汚染の深刻な場所は何処なんでしょうか。
世界で最も致命的な(環境汚染されている)場所トップ10という記事がありましたので紹介します。
1.ロシアのカラチャイ・チェルケス共和国
1949年から1965年の間、カラチャイの湖(後にイレンコの熱い湖、カラチャイ湖と呼ばれる)が第一の放射性廃棄物の海洋投入処分海域に利用され廃棄物の貯蔵所のようになっていたそうです。 1時間も居れば高レベルの放射能を浴びてしまい死に至る危険性が高いそうです。
2.中国の山西省臨汾市
臨汾市は地球上で最も汚染された都市の一つ。洗濯物を干せば乾く前に真っ黒になるそうです。臨汾市は石炭地区の中心部に位置し、市内で過ごすことは毎日煙草を3箱吸うのに匹敵するとも。300万人以上の人が汚染の影響を受けているそうです。
3.アメリカのロスアンゼルス
通常、成層圏オゾン層は有害な紫外線(UV-B)のほとんどを吸収していますがフロン等の物質で破壊されていてその結果地上に到達する有害な紫外線の量が増加し人の健康や生態系に悪影響を及ぼすことが懸念されています。米国肺協会(ALA)による大気汚染調査によると、カリフォルニア州が最も高い大気汚染にさらされ肺に悪影響を及ぼすものと見られています。カリフォルニア大気資源委員会(CARB)ではこの大気汚染の結果、毎年ロスアンゼルスの住民18,000人程度が早死にすると推定されているそうです。
4.ナイジェリアのニジェール・デルタ
ニジェール・デルタ(ニジェール川の三角州地帯)での石油流出量は過去50年間で12億から17億トンにも上ると推定されているそうです。流出の原因はパイプラインの保守・管理の悪さだけでなく破壊によるものだそうです。ニジェール・デルタは世界で三番目に大きいとされる沼沢地の石油流出はマングローブや野生動物に甚大な被害をもたらしているそうです。
5.イギリスのロンドン
車の渋滞、産業、農業がロンドンとその周辺の汚染源となっています。世界で最も多く窒素酸化物(nitrogen oxide)が放出されるイギリスでは1500万人に影響が及んでいるそうです。専門家によるとロンドンの住民は大気汚染で平均余命を9年押し下げたと報告されているそうで、大気汚染によって毎年5万人が早死しているそうです
6.ロシアのニジニ・ノヴゴロド州ゼルジンスク
ゼルジンスクでは、1930年から1998年の間に30万トン以上の化学物質が投棄されています。数百数千人がサリンやVXなどの神経ガスの影響を受けたそうです。主要な化学兵器製造工場が稼働していた冷戦時から化学物質はすべてそのまま。2003年には、ゼルジンスクの出生を260%も上回る人が亡くなったそうです。
7.アメリカのフェニックス(アリゾナ州)メサ、スコッツデール
フェニックス(アリゾナ州)メサ、スコッツデール地区は、2010年代の最悪な場所と呼ばれているそうです。ディーゼルエンジン、発電所、建設現場による粒子汚染。年中ホコリ、スス、エアゾールが混じった大気で充満しているそうです。
8.インドネシア・ジャワ島のチタルム川
世界の最も汚染された川はジャワ島の西ジャワ州を貫いて流れるチタルム川です。川流域には500万人が暮らしているそうです。アジア開発銀行はチタルム川をきれいにする為に5億ドル(約400億円)を投じているそうです。
9.ペルーのラ・オロヤ
2007年に、環境問題をサポートする団体ブラックスミス研究所(Blacksmith Institute)がペルーのラ・オロヤを世界で最も汚染した場所と発表しています。1992以降の採掘と製錬による鉛、亜鉛、銅、および亜硫酸ガスから深刻な大気汚染を引き起こしています。タイム誌によると、ラ・オロヤの子供99%(ほぼ全員)が血中濃度の限界を超えているそうです。
10.ウクライナのチェルノブイリ
1986年8月26日、ソ連(現:ウクライナ)チェルノブイリ原子力発電所のメルトダウン(炉心溶融)・爆発によって、広島と長崎の原子爆弾が同時に投下されて放出される放射能の100倍以上の放射能が放出されたそうです。死の灰が原発の周囲19マイル(30キロ)に及んだ地域では今は人が住めるそうです。
via Top 10: Deadliest Places in the World