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7月18日、NY金先物価格が1オンス1600ドルと史上最高値を更新しました。各メディアによると金価格を押し上げた要因は、再燃した欧州の財政問題に米国の債務不履行懸念への警戒感を背景に比較的安全とされる実物資産(形で保有資産)の金が買われためとされています。金価格が高騰を続ける理由をもっと詳しく知りたいという方は、人気金融情報ブログを運営する「為替王」さんの「金価格が上昇する5つの理由 金相場過去10年チャート付き」で分かり易く説明されていますので参考にすると良いでしょう。
「為替王」さんの記事によると、1.世界債務問題、2.新興国の台頭、工業用品、3.新興国の台頭、工業用品、4.伝統的資産の伸び悩み、5.投機マネーと5つの理由が挙げれています。もちろん、金価格の上昇させる要因はこれら理由が組み合わさってのものなんですが、個人的には、5番目の実需を伴わない投機的なマネーの影響が一番大きいのではないかと思います。昨今の世界的な金融緩和策でじゃぶじゃぶになった巨大投機マネーが投資先を金に求めています。とくに世界の金融システムを動かすと言われるヘッジファンドからの巨大資金流入が、個人や年金の投資家等を巻き込んで金価格上昇に拍車をかけているのです。
思い出してください。2008年の8月のガソリン高騰劇、実需を伴わない巨大投機マネーの資金流入が一番の要因です。