南アフリカ在住の写真家が立ち上げたプロジェクト「Unequal Scenes」(不平等な光景)から、南アフリカ共和国の首都ケープタウンから20キロ南、貧しい人々が多く暮らすマシプメレレ付近の上空からドローン空撮した映像で、土壁にトタン屋根の小さな民家が所狭しと密集する貧困層地区がある一方で、そこから距離にして200メートル隔てると高級住宅街が整然と立ち並ぶ富裕層地区が捉えられています。
驚くほど貧富の格差がはっきりと分かれている現実の光景を目にすると、南アフリカでかつてとられた不条理な黒人差別「アパルトヘイト」(人種隔離政策)が1991年に撤廃された後も、未だに不平等や差別が根強く残っているような感じがします。